朝起きたら、すごっ晴れ。カーテンを押しのけて窓をあけると、差し込む光が寝起きの目を焼いた。舞い込む風はずいぶん穏やかになってきたけれど、そこに春のにおいは、まだない。落胆よりも、つい安堵してしまう。それが今年の晩冬だ。
東京で4回目の春を迎えようとしている。この春を迎える時、僕には1つの区切りが打たれる。大学生から、大学院生へ。学生という社会的立場が、微妙さから危うさへとニュアンスを変える。就職を決めている親友から、新居の知らせが今日届いた。時をおくことなく、今度は就職先の愚痴を聞かされることになるだろう。それなりの危機感、置いてかれた感が、おのずと沸いてくる。 僕なりのこの春は、やりたいことの最後であり、やるべきことの始まりなんだと思う。 かろうじて残された冬の日々に、小生もびしっと決めなきゃ。軸線をひくのは、まさに今なのだ。 そんなこんなで、髪を切った。後も前もばっさりいっちゃって、つじあやの顔負けのパイナップルヘヤーがここに誕生した。ローカットのコンバースとヒップバックがよく似合う、TEEN'S仕様。 手始め。今日は、写真展 岡本太郎の視線を見に行ってきた。芸術家としては知られてるのの、写真家としての姿はあまり知られてはいない岡本太郎。その姿を明らかにしようとする企画。東京写真美術館でやってて、今日が最終日。卒論にかまけて、サボってしまった展覧会は多いけれど、これだけは何とか間に合ってくれた。700円ってちょい高めだけど、しっかりもとはとれた内容だった。 「写真というのは、偶然を偶然で捕らえて必然化することだ」 写真をあくまでツールとして捉え、被写体にこそ芸術を見出す。岡本太郎の鋭い芸術感が心に残る展示だった。24日からやる文化庁メディア芸術祭もおもしろそうなので、チェックしときたい。 さて、明日は上野へ。髪型を変えたせいか、フットワークが軽い。いいことだ。
by neko1dozen
| 2006-02-18 23:22
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