りんどう橋 現況レポート
晴天。遠くには富士山、埼玉から群馬までは左手に見ることができた。静岡の実家に帰るときも、晴れた富士山なんて数えるほどしか見てないから、富士山が一番多く見えるのはもしかしたら長野新幹線かもしれない。


さて、本日。研究室でやってる長野県のりんどう橋。その上部工の施工が始まったというので、教授とともに現地見学に赴いた。(せっかくのネタなので、たまには真剣に記事を書いてみようと思う)
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到着時、ちょうど1番目のトラス部材が取り付けれてるとこだった。

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すべてのパーツには、製造番号と組み立て番号が刻まれてる。これとマニュアルだけで、簡単に施工できるようにと、プラモデルのように輸入された橋。今回の作業もこれに従う。



d0065332_484998.jpg模型の時の作り方と比べると面白い。メインの上弦と下弦で組んでってのは、実物も模型も変わらない。

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模型で見慣れてると、ピンセットでひょいっと持ち上げられそうな気がする。(いや、これが本当に!) けど、れっきとした鉄なんだから、実物は油圧ジャッキで。


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こんな田舎の橋だけど、その経緯はすごい。1900年前後にドイツから輸入され、九州の鉄道で使われ、昭和になってからは長野に来て、鉄道橋、道路橋として利用され続けた。その後、千葉で保管され、再度補修がされ、ここに持ってこられた。100歳以上のおじいちゃん?(おばちゃん?)の橋だ。それもピンピンの現役。
僕らと共にやる気になってくれてるコンサルタントは千葉から。現場の職人さんたちは横浜から。なかなかスケールの大きなプロジェクトに驚く。




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 全体40tの鋼材のうち、新しく付け加えたのは600kgほど。ピンも100年前のもの。コンサルの方々が大切に管理・補修して頂いていたと聴く。


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職人さんたちがカッコいい。学校に近くのコンビニで見る、某メトロの作業員とはぜんぜん違う。親方がいて、弟子がいてって、怒号とともに職人オーラを放ってる。小生、気分はすっかりハチクロの竹本君気分だ。


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現場視察の後、これから設計に入る橋爪広場周辺の打ち合わせに役所に赴く。担当が代わってはじめての打ち合わせということで、これがなかなか壮絶だった。市が設計したというサインについて、先生がツッこんだところで、議論は破綻した。行政がやる気なさ過ぎだった。映像化しておけば、後世になって資料的価値が望めたかもしれない。
先生もかなりオブラートに包んでいたけれど、中のトゲは丸見えな感じで、同席者ながらいたたまれなかった。
地方のお役所回りは、卒論でずいぶんこなしたけれど、ここまでやる気のないところはそうはない。進んだ事例をしてるところは役所も生き生きしてるもので、考え方も健全だった。卒論ではそういうところを選んで回ってたから気づかなかったけれど、実際の現状はもっとひどいんだって、改めて知ることとなった。



ひとまず、先生との結論は、どんなに嫌われてもめげずに、がつがつ攻めてくしかない。ということだった。こんなんで負けてらんない。



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橋のほうは、10日後には本体部分ができあがるそうだ。早い。こんなんになるはず。
帰り際、ふと愛着が沸いてる自分に気がついた。


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先生と2人だけって視察ってシチュエーションもなんとかクリア。ってか、とても楽しかったし、いろいろ教わった1日だった。帰りに温泉も寄ってきた。大満足。また行きたい。
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by neko1dozen | 2006-12-12 02:51 | 旅・建築迷子。
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