対談:「ドミニク ペロー vs 内藤 廣」

ってか、vsなんだ? 内藤先生を戦わせるって企画っぷり?それもさることながら、今回はゲストもすごい。フランス人建築家ドミニク・ペローって超大物。というわけで、我らがチャンピオン内藤、その世界戦を拝むべく、本郷まで足を運んだ。


ファシリテーターを兼ねた内藤さんが質問、ドミニクがそれに答える形だったけれど、なかなか議論がかみ合わず、内藤さんが苦労するという思わぬ試合展開だった。というのもドミニク・ペローは来日初日ということで、入りから本当につらそうな表情をしてて、かわいそうだった。居酒屋も3軒目でボトル入れてるような、そんな気だるさを醸し出してた(マイクが水割グラスに見えたのは小生だけ?) それでもフランス人だからか、話し方も内容もお洒落なのがすごい。マフラーもメガネも素敵だった。


本題に戻ると、都市の中での建築のあり方が対談の主題になった。建築が作り出す場の豊かさを、どう都市レベルに昇華して、社会全体としての豊かさ(ユートピアの実現)につなげるか、これがメインの論題だった。「あっ、この空間いいな」って思う感じ、つまり身体感覚としての豊かさを建築に追求する姿勢は2人は似てて、そこから先の都市へのアプローチが違っている。このアプローチの方法について中々掘り下げられないまま対談が終わってしまったのが少し残念だったけれど、刺激的な言葉はたくさんでてきた。うち、「現状の保存(維持)そのものはユートピアの実現には程遠い」ってことと、「都市に対して、建築家はリスクを負わなきゃいけない」ってこと、この2つはしっかり心にメモっておいた。後の部分は宿題、ちゃんと持ち帰って考えなきゃいけない。


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フランス国立図書館,パリ,フランス

ドミニク・ペロー

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島根県芸術文化センター グラントワ

内藤廣



おもしろい講演会だった。vsと題されたのは、ドメスティックに作り続ける建築家と、かたや世界に飛び出して作り続ける建築家の対比という意味だったのかな。余談だけれど、二人が並んでるのを見てて、空港のターミナルに降り立ったように気持ちが高ぶった。作り出す作品にこじつけるとするなら、内藤先生が国内線、ドミニクが国際線とでもいうのかな(どちらを目指すにしてもドキドキだ) ともかく、そんな高揚感に満ちた会場の空気がとても心地良かった。
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by neko1dozen | 2007-10-20 02:46
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