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スーパーの大根の葉っぱが付いてない理由
「なぜ、最近の大根は葉っぱが付いて売られていないのか。」

「農家も高齢化で、お年寄りが大きな箱を持てないから。」というのが、煮込みうどん屋のおばちゃんの公式見解。お年寄りでも持てるよう、始めから葉っぱを切り捨てて小さくしてから、箱に詰めるらしい。最近は1箱あたりの本数も減らして、極力軽くしているらしい。小生には「らしい」としか言えないけれど、とにかくそうらしい。

なるほど。なるほど。

そんなおばあちゃんの四方山話を、もはや貴重な食材となった大根の葉の炒め物(おまけで無料で出してくれる)を頂きながら聞き入った。この他、後期高齢者問題、食糧値上げの問題、名駅前再開発の問題、小生の初任給の使途不明問題… R-85のおばあちゃんだから、えてして話題はぴょんぴょん飛ぶんだけど、まぁ、TVニュースの比にならないリアルさが伝わってきて、とてもバカになんかできない。真剣な話題なのに、なぜかどれも面白い。

ぜんぜん引き合いに出す話じゃないんだけど、今の会社に入って感心したことは、こんなモノにあふれてる日本にも作るものがまだあるってこと。道路、橋、川、公園…をひたすら設計してる。本当の意味でお金の出所もよく分からないまま、うちの会社だけで500人以上がそれでご飯を食べてって、これってもはや奇跡的なことに思える。良い悪いは別にして、リアルな感覚を今はまだ持てずにいる。


「そのうち、日本がからっぽになるよ。」
なんて、おばあちゃんの冗談は本質をついてる気がして、小生には笑えなくて、

「その日が来ても、ここのうどん屋だけは残してくださいよ!」
なんて、気の利いた返事を、小生はしてあげられなかった。


いやはや、煮込みうどん屋のおばあちゃんとの会話はすんごい元気がでる。
まいど。汁まできっちり飲み干して、店を出た。
by neko1dozen | 2008-04-29 20:42
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街と山と猫と        おいしいごはん
by neko1dozen