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桑名、住吉の入江
我が街、香呑町を出て、岐阜県の海津から木曽川を下り、三重県の桑名まで、自転車で走った。久しぶりの2連休ということで、やや張り切りすぎたと思う。道のりは面白かったけれど、さすがに足にきた。揖斐川を渡ってたら、ランダム再生のウォークマンから、サイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んでいく」が流れてきた。木曽三川の広大な夕暮れを目の前にして、この時ばかりは目頭が熱くなった。


d0065332_22552695.jpgともかく、ママチャリを漕ぎ続けて7時間。ようやく目的地の桑名に辿り着いた。

住吉の入江(再訪)
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以前、松山のロープーウェイ街を歩いたことがあって、夕暮れ時だった。たまたまランプの点灯時間で、数分かけて、ゆ~っくりとオレンジの光が灯った。その姿にものすごく感動を覚えた。種火から、ゆっくりと火を起こしていくような感覚で、ランプの灯を見守った。ふと昔、祖父の家で、薪で風呂を沸かした記憶が蘇ってきた。どちらも夕暮れの時間の人の営みとして、連想したんだと思う。

d0065332_22561266.jpgそんな感動をもう1回味わいたくて、桑名にやってきたわけだ。レンガ壁に腰掛けて、じっと張り込んだ。張り込みのお供は、桑名銘菓?「かぶら煎餅」

そして、ゆ~っくりと光が灯った。


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美しい時間だった。空が暗くなるにつれて、それまで深く暗かった水面が輝き出した。ランプそのものもさることながら、水面は最高の照明器具だ。時折魚が飛び跳ねて、光が揺らぐ感じがたまらない。寒さとか、疲れとか、ぶっとんでった。
改めて、夕暮れが好きだ。人の営みだとか情緒だとかが街に滲みだすような、それでいて大人の時間の始まりをやんわり感じさせるような、その時間と空間がいい。 
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by neko1dozen | 2009-02-22 22:56
背割堤/ケレップ水制群/輪中の街
週末、木曽三川を走ってきた。

d0065332_0353672.jpg木曽川・長良川背割堤
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明治時代、木曽川・長良川を分流するために作られた全長12kmの堤防。木曽川側には石積みのケレップ水制がならぶ。
十何キロも水と緑の風景がずーーと続いてた。もはや堤防に見えなかった。春になればまた緑が鮮やかになるんだろう。堤防北側の中州は飛行場になっていて、勢いよくグライダーが飛び立ってった。すこぶる気持ちがいいんだろうなぁ。

d0065332_0355466.jpg木曽川ケレップ水制群
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石積みの水制が200~300mおきに設けられていて、その前後は土砂が溜まり、豊かなワンドになっていた。
どこにきたのか忘れてしまいそうだった。沖縄の海みたいに澄んでて、アジアの河川のように広く、古代遺跡のように粗野な石積の水制が並んでいた。目を凝らせば、遥か遠くに都心のビル群が見える。トータルで見てみると、これまで見た、どの水辺にも似ていない。これが人工物ってんだから、たまげたもんだ。
ところで、この水制は、将来撤去の方針が打ち出されてる。現在の治水計画では流下の妨げになるからだという。長い間、この地域の人々を守ってくれた水制なのに。この風景に共感してしまった後では、ずいぶん身勝手な人間の都合に思えた。


d0065332_1474058.jpg輪中の街

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社会科の教科書の通りだった。大切な物(家屋、お墓、祠など)は高い石垣の上に作られていた。輪中猫達も高いところでたむろしてた。街並みとしてキレイとはいい難いけれど、時折ナイスな奥行きの階段があったり、不思議なしつらえの庭があったりして、面白かった。



この後、船頭平閘門などを経由しながら桑名の街へ。中々いい写真が撮れたので次回に。
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by neko1dozen | 2009-02-22 01:38
潮騒橋、岩井寺隧道
2月の小夏日和、地元の土木を見てきた。


○潮騒橋(静岡県菊川市)
上路式吊床版橋という珍しい形式。ケーブルは下部のアーチ状の部材に埋め込まれ、床版をよいしょっと持ち上げている。この橋は吊床版形式で国内最長、土木学会田中賞受賞。
ユニークだけど美しいはずがない!と、見る前まで高をくくっていた。疑って悪かった、意匠としても見所の多い橋だった。d0065332_23515351.jpg
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現場打ちのコンクリートが丁寧。橋脚の上方への絞り方がスマートだし、橋台と吊り材の接合部分の曲線がなんともエロい。橋本体がコンクリート、橋上付属物はアルミという、ミニマムな構成も潔くて好きだ。
それらに比べて、吊り材と床版を繋ぐ圧縮材は不思議なくらい不細工。とってつけたような無骨さが改めて残念だ。板じゃくりと床版の形を操作して、もっとスマートに収められなかったのかな。他が上手くまとまっている中で、これだけがあまりに惜しい。

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写真で見るよりも実際は小ぶり。人道橋のスケールとしてはオーバー過ぎず、いい意味で小さいと思う。一級河川菊川の河口間際で、荒海の遠州灘と対峙している。遠い昔、父方の祖父母によく連れてってもらった、懐かしい海だ。
天気のよい日曜日ということで、橋の周りもにぎやかだった。散歩する人、自転車で駆け抜ける人が行きかう。繁盛している橋のようだった。夕焼けの時間もいいらしい。d0065332_014537.jpg




○岩井寺隧道(静岡県掛川市)
レンガ造りの古いトンネル。静けさが心地よかった。
お茶畑の広がる丘陵地の下には、他にも名トンネルが眠っているらしい。
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by neko1dozen | 2009-02-16 00:30
独立報告会@吉祥寺
学生時代にお世話になった方が独立、設計事務所を設立するということで、その報告会と称した飲み会にお邪魔させてもらった。

ずいぶん前のことだけれど、ある新築のお宅訪問の時、この方が「将来のことそろそろ考えないとなぁ…」と呟かれたのを覚えてる。あれから3年以上たつのかな。それにしても今回独立の話を聞いた時にはホントに驚いてしまった。

仲間と共同で事務所を立てるのだという。相方さんも学生時代とてもお世話になった人だ。お2人の挨拶は後輩の小生から見ても初々しくて、そこらの結婚式よりも断然ほほえましかった。最後に社名が発表された。株式会社設計領域。横文字じゃないのがたまらなくシブくて、かっこいい。

ともかく独立おめでとうございます。陰ながら、遠距離ながら応援させてください。


さて、その報告会というのが、また楽しい時間だった。学生時代にお世話になった設計事務所の先輩方、就活でお世話になったメーカーやコンサルタントの方、一緒に模型と戦ったアルバイト仲間、GSDyを通じて知り合った仲間、研究室の先輩。。。アラサーの若手デザイナーが一同に集結してた。そこにいられることが何だかたまらなくうれしかった。昨年12月の熊本でも思ったんだけれど、帰れる場所があるのは幸せなことだ。この日は、東京にもこうして帰れる場所が小生にもあるんだと素直に驚き、ただただ感謝してしまった。


「で、東京にはいつ戻るよ?」と連呼してくださる先輩がいて、これはうれしくも、歯がゆい言葉だった。いまだに心が揺れてる。ぐわんぐわん揺れてる。
先のことはまだ分からない。けれど、どのみち手ぶらじゃ帰れない。名古屋という地方の土地で、コンサルという立場でこその得られるものが分かってからもう一度考えてみたい。まだまだ今の場所で全力でふんばってみようと思ったんだ。


追伸1
2次会の後、うっかり中央線で寝過ごした。気がついたら往復してた。予約してた夜行バスに乗れず、中野の妹の部屋を頼り、翌朝新幹線でそのまま会社に飛び戻った。社会人として完全にやってまった。。

追伸2
報告会で流れた、監督の新作映画が秀逸だった。いつか小生が独立する日が来たとしたら、また1本撮ってほしい。
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by neko1dozen | 2009-02-13 00:58
初納品/アンドリューワイエス展
担当してた業務の初納品を終えた。それは学生時代のコンペと何も変わってなくて、前日までこれ終わらないよなぁ~と半ば傍観しながらも、それでも何とかまとめあがる不思議さったら、コンペそのものだった。やれやれ、ひと段落。

どこにでもある、ちっぽけな公園。だけど分厚い設計図書が必要で、そのうち根拠資料がずいぶんと幅を利かせてる。ここまでやる必要があるんだ?というのは素直な驚きでもあり、ひねくれた呆れでもある。始めから住民達で作ってしまえば必要ないのに…とは言えないにしても。

どこにでもある、ちっぽけな公園。でも、一緒に担当した先輩も、何か形を残したいという意欲と理解のある人だった。園名石のデザインを一緒にエスキスした夜は、特別面白かった。ぐちゃぐちゃの落書きからスケッチをおこして、翌日石材屋さんに送った。この石材屋さんもすごくよくしてくれる人で、「普通ならカタログの形に名前入れるだけですよ」「この数日、ずっとこの園名石のことばかり考えてますよ」なんて愚痴りながらも、丁寧な図面と見積りを返してくれた。ただただ感謝するばかりだった。

ともかく、小生達のスケッチとメーカーさんの図面は設計図書の1ページとして束ねられ、それを見送った。来年、公園ができたら見に行きたい。



d0065332_21562276.jpgひさしぶりに絵を見に行ってきた。アメリカの風景ながら、不思議な共感を覚える絵。写実のようで、写実以上の物の質感をもった不思議な絵だった。ワイエス氏は残念ながらこの会期中に亡くなられたらしい。機会があれば他の絵も見てみたい。

d0065332_21433945.jpgアンドリューワイエス -創造の道程-
@愛知県美術館 ~3/8
余談だけれど、ロゴの色使いも素敵だった。
(左はBunkamuraでの開催のパンフレットより)


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by neko1dozen | 2009-02-07 21:53


街と山と猫と        おいしいごはん
by neko1dozen
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