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風景の神様(吉野川第十堰)
「行きたいと思い続けている場所には、いつかきっと行くことができる。
神様は私達をしっかり見ていて、思わぬ形でその場所に導いてくれる。」

徳島の高開集落を目指す車の中で、先生はそう教えてくださった。

その言葉を聞きながら、自身の今行きたい場所のリストを想像した。それは、神様も頭を抱えてしまうほど、めちゃめちゃ長いリストになるに違いない。2アップ両面刷りにしてもまだ分厚く、しかも今後も増え続けるであろう厄介なリスト。それを手に、一体どこから行かせたらいいものかと途方にくれる、慣れない旅行代理店の店員のような神様の姿が思い浮かんだ。



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吉野川第十堰
(徳島県上板町・石井町)

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高開集落からの帰り道、吉野川第十堰に出くわした。
まさにそれは、学生時代に先生から「社会基盤の整備に携わる人間として一度は見ておくといい」と教えられた場所だった。機を逃して、忘れかけてもいた場所だけれど、今こうしてその場所に立っている。美しい吉野川の夕暮れを前に、あぁ、こういうことなのかと実感した。

風景の神様、どうもありがとう。吉野川では、あと美馬市脇町、祖谷渓と剣山、それから池田へそっこ大橋あたりがまだなので、そのうち連れてってください。
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by neko1dozen | 2009-06-27 18:55
高開集落(徳島県吉野川市)
d0065332_9533956.jpgすごっ晴れの金曜日、
孤高の集落を訪れた。


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「ひょえ~」と、思わず声が出てしまうくらいの急斜面に集落はあった。石積が幾重にも続き、古く立派なお宅と小さな畑を守っていた。集落内に3軒のお宅があって、それぞれに屋号がつけられている。もっとも高い場所にあるお宅は「空(そら)」というらしい。

ここの石積には寿命があると聞いた。うまく積めば200年300年、普通なら100年、素人が積めばものの数十年で崩れてしまうらしい。もっとも、人生80年、コンクリート100年って比べてれば、そのスケールったら半端ない。

ともかく、その寿命ある石積には絶えず世話が必要なわけで、その世話をこの集落に住む、たった1人の方がされていた。石積のほか、畑や山林の世話など、集落のあらゆることを担がれている、いわゆる何でも屋の方だった。その方に話を聞かせてもらったんだけれど、これがまた目から鱗。1言1言が、まるで忘れてた思い出のように、心を打つ強さをもっていた。

「石積もやり方も、道具の使い方も、誰が教えてくれたというわけではない。見よう見まねで覚えいった。」
「大切な道具は自分の頭で考えて、自分の手でつくる。店で売ってるものだからって信用したらダメだ。」
「その日が晴れたら畑や石積の手入れ、雨が降ったら道具の手入れ。訪れる人がいれば、仕事をとめて集落を案内する。」
「訪れる人は、1人の方でも案内する。そうして人が喜んでくれることが、いきがい。」



いやはや、すごい。理論や設計図に基づくエンジニアリング側の人間からみると、こういう人や仕事って、異世界のモノに思える。人1人の手でできることってこんなにあるんだと、憧れの眼差しでみてしまう。
けれど、この日、人を感動させうる仕事の根底にあるのは、思いやりと経験とエネルギーなんだと思った。めちゃめちゃシンプルな結論だけど、思いがけない励ましをもらった気がした。よし、小生は小生のやり方で日々がんばっていこう。
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by neko1dozen | 2009-06-20 11:12
北の友人のメッセージ (JR岩見沢駅)
北海道に住む友人から、うれしいメッセージと写真をもらった。

JR岩見沢駅で、小生の名前入りのレンガを見つけてくれたという。
というのは、この駅は昨年に駅舎がリニューアルされていて、それにあたって新駅舎の建築で用いるレンガについて、一般市民からの寄付を募るプロジェクトが行なわれていた。
縁があって、小生も1つ寄付させてもらっていた。昨年のこの駅を訪れた時には仮オープン時でまだレンガは見れなかったけれど、先日この駅を訪れた友人がこれを発見して、メッセージをくれたわけだ。なんだかたまらなくうれしかった。 

5,000コに近い数のレンガから、小生のレンガを見つけて出してくれた友人に、
なのに、自分自身が寄付したレンガを見つけられなかった友人に、
心から感謝と哀悼の意を表したい。


今度は、小生が彼の名前を見つけに行かないとね。

d0065332_1435050.jpg岩見沢駅/workvisions
(写真は昨年6月)
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d0065332_22335893.jpgneko1dozenレンガ
(友人撮影)





それにしても、昨年のこの時期、論文発表もかねて行った北海道の風景はよかった。来週、同じ学会の論文発表を聞くため徳島に行ってくる。北海道に負けない風景を見つけてきたいな。


(以下、昨年見た北海道の風景)
d0065332_1321144.jpg北大キャンパス

d0065332_1332185.jpg精通川 
(07景観・デザイン賞優秀賞)
ポプラの綿毛が、雪のように舞っていた。
d0065332_140581.jpgタウシュベツ橋梁

d0065332_20815.jpg釧路平野のリスくん
d0065332_155154.jpg水の教会/安藤忠雄
d0065332_1415295.jpg十勝平野とオンボロバス
d0065332_1551510.jpg茂漁川 
(06景観・デザイン賞優秀賞)


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by neko1dozen | 2009-06-07 22:48
学びの森(岐阜県各務ヶ原市)
とびきりに晴れた週末。自転車を飛ばして、各務ヶ原に行ってきた。

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草むらで、子ども達が網を片手に駆け回ってた。
カフェで、見知らぬ人同士が話し始めた。
大きな木の木陰で、同じ世代のカップル達が抱き合って眠っていた。
歩道橋で、小学生達が「これって歩道橋?」「何かかっこよくない?」なんて話してた。
芝生で、中学生達がゴールの代わりに自転車を並べ、裸足でサッカーを始めた。


こんな風景が街のド真ん中にある、そのことにたまげた。北大のキャンパスにちょっと似てたかもしれない。のびのびとしてて、一見散文的なようだけど、死んでるスペースはなくて、場がとても活き活きとしてた。
かけ値なしにすばらしい公園だった。こんなデザインを見ていると、つくづく洋風・和風とか、子供向け・若者向けとか、モダン・レトロとか、そういうカテゴリーでデザインを捕らえたり、プレゼンするのって、馬鹿げてると思う。いいものはやっぱりいいし、気持ちいいんだから。



ところで配属が少し変わった。これまで公園緑地に関する計画系の業務が多かったけれど、今期からは設計寄りにかわることになった。本来の希望に近いことができるといいけれど、どうかな。



d0065332_1049222.jpg園内のカフェ
コーヒーを頼むと、おいしいスポンジケーキがついてくる。朝はモーニングもやってるんだとか。またいきたい。

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by neko1dozen | 2009-06-05 01:48


街と山と猫と        おいしいごはん
by neko1dozen
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