タグ:土木 ( 120 ) タグの人気記事
09/01 (牛深ハイヤ大橋)
「海上に浮遊した一本の線」
これがこの橋の設計コンセプトである。

d0065332_22172069.jpg牛深ハイヤ大橋
設計:RPBW
+ARUP+マエダ
所在地:熊本県牛深市

d0065332_2217645.jpg
d0065332_22193241.jpg
d0065332_2148561.jpg
d0065332_2150824.jpg

d0065332_21481464.jpg
d0065332_22111657.jpg
d0065332_21483246.jpg


熊本市街から牛深までは車で4時間。小生が着く頃には辺りはすっかり暗くなっていて、街の灯よりも早く、空に浮かぶ光の帯が見えた。長いドライブでくたくただったけれど、我慢なんかできない。ノンブレーキで橋に突入、そのまま駆け抜けた。

また夕食の後、カップ焼酎を片手に、今度はゆっくりと橋を歩いてみた。

d0065332_22121627.jpg時間帯で変わる
ライトアップ
d0065332_2262854.jpg橋と満月
d0065332_2264775.jpg橋と牛深海彩館(設計:内藤廣)


軽かった。ふわりと浮かび上がろうとする桁を、橋脚がかろうじてつなぎとめてるようだった。この軽さに貢献しているのは、まぎれもなく桁のディテール。独特の下部フランジの曲面と風防板、綿密に計算された塗装(とライトアップ)がこの軽さを生んでいる。ライトアップの電球が球切れで、所々歯が欠けているように見えるのはまぁご愛嬌。

さて、それら桁部のディーテ-ルの陰で、橋脚が果たしている役割も見逃せないと思う。巨大なコンクリートの橋脚は視覚的な重りとして、「浮遊した一本の線というコンセプト」と「インフラが本来持つべき安定感」という相反する2つの理念を絶妙に成立させているように見える。
ところで、写真で初めてこの橋を見た時、「軽く繊細な橋なのに、なぜ橋脚だけ無骨でデカいんだろう」と疑問に思ったのを今でも覚えている。ここだけデザインから逃げたのか?と疑ってもいた。実物に見て、橋脚が果たしている役割をを知った一方、もっといい造形があったんじゃないかという疑問はさらに深まった。そして折に触れては頭の中で考えてる。ぐるぐる考えてる。納得できる形はいまだ思い浮かんでこないけれど。
[PR]
by neko1dozen | 2009-01-14 23:53
ゆく旅、くる旅09 /布引五本松堰(兵庫県神戸市)

2008年旅の記録

1月--------------------------
01    薩埵峠 【静岡】
06    真鶴の街 【神奈川】
2月--------------------------
14-16 沖縄本島、伊江島、宮城島 【沖縄】
21    東京タワー、増上寺 【東京】
3月--------------------------
01-18 グァナファト、メキシコシティ(ルイスバラガン建築群)、
      サンクリストバル・デラスカス、カンクン 他 【メキシコ】
4月--------------------------
      名古屋各所
5月--------------------------
03    湖西連峰 【静岡】
04    MIHO MUSEUM、近江八幡の街【滋賀】
06    佐久島 【愛知県】
17    築地、赤坂サカス 他【東京】
18    佐原の街 【千葉】
31    小浜の街【福井】
6月--------------------------
01    勝山・越前大野の街(勝山橋)【福井】
06-09 精進川、茂漁川、岩見沢駅舎、タウシュベツ橋梁
     釧路湿原、夕張、水の教会 【北海道】
28-29 シャネルモバイルアート、鉄道博物館、横浜港クルーズ【関東】
7月--------------------------
21    奥山、うなぎパイ工場【静岡】
27    長浜の街 【滋賀】
8月--------------------------
02    白山【福井】
10    岡崎の街【愛知】
14-16 鞆の浦、しまなみ海道
      宮島水中花火大会【広島】
17    犬島(犬島アートプロジェクト)【岡山】
30    渋谷(副都心線)、日比谷(clammbon野音)【東京】
31    横須賀(横須賀美術館)【神奈川】
9月--------------------------
06    蓬莱橋、大崩海岸【静岡】
13    GSDW、日比谷(SBD野音)【神奈川】
28    奥山【静岡】
10月--------------------------
04    湖西連峰 【静岡】
13    豊田市美術館 【愛知】
18    木曽駒ケ岳 【長野】
19    足助の街(香嵐渓) 【愛知】
11月--------------------------
08-09 郡上八幡の街【岐阜】
15    安城の街【愛知】
23-24 青崩峠、馬籠、妻籠、市田、阿智村【静岡・長野・岐阜】
12月--------------------------
06    薩埵峠、和田島浄水場【静岡】
11-14 熊本の街(熊本城)、牛深、崎津、西三角築港、御輿来海岸【熊本】
27-29 城之崎温泉、餘部の街(餘部橋梁)、布引五本松堰【兵庫】
      浦富海岸、倉吉の街、三徳山三佛寺【鳥取】
--------------------------------

2008年。大きな旅に出られない社会人のストレスが、週末にリバウンドして、気がつけば学生の時よりも旅をしていた。昨年の週末に名古屋にいたのは5回となかったと思う。

風景まみれになりながら、撮った写真はおよそ6000枚。見返すとどれも青い。1年を通して水面を見ていたことに気がついた。中でも、薩埵峠タウシュベツ橋梁越前勝山鞆の浦御輿来海岸、この5つの水面は特別輝いてみえる。どれも初めて見る、水のカタチだった。本当に美しかった。

新しい年の旅はどうしようか。最近は近代土木遺産が個人的に熱い一方、ランドスケープと建築を見るのをサボりがちになっていた。少なくとも、ランドスケープはしっかりと見てきたい。あと、トヨタショックのお陰か、夏に少し長めの休みがとれそうなので、ちょっと遠くまで歩きに行こうかなと思ってる。楽しみだ。


d0065332_23591494.jpg
(おまけ1)
歳末の旅より、
布引五本松堰

新神戸駅より徒歩30分ほど、堰までのアプローチもすばらしかった。

d0065332_23594836.jpgd0065332_001398.jpg

d0065332_0372310.jpg
(おまけ2)
和田島浄水場と第二東名

清水の山奥にある、とっくり。
小生の原風景。


[PR]
by neko1dozen | 2009-01-08 00:29
餘部橋梁(再訪)
冬の餘部橋梁を見てきた。

d0065332_1524113.jpg
d0065332_2139584.jpg
d0065332_21365856.jpg

d0065332_15272856.jpgd0065332_222377.jpg
d0065332_15271077.jpgd0065332_21332582.jpg


2007年夏の記録

前回訪れた時から、架け替えのための工事は進んでいた。立ち上がったコンクリートの新橋脚は、思っていた以上に小ぶりに見えた。この大きさのコンクリート橋脚に見慣れてしまったからだろうか。新橋脚は小さく見える割に、かつての親密さを失って冷たく見えた。それは単なる思い込みじゃないと思う。
橋の周りもだいぶ変わった。橋を望む展望台は切り崩されていた。トラスの周囲もふさがれて、橋脚の袂に佇むこともできなくなっていた。ちなみに、2010年度に新橋梁への切り替え終了が見込まれている。新橋梁はエクストラドーズドPCラーメン橋。小生はどうもこの橋梁形式が好きになれないので、余計に残念だ。

d0065332_2138186.jpgd0065332_2157813.jpg
d0065332_2233592.jpgd0065332_15405829.jpg



気分を切り替えて、宿の夕食。その夜は、鉄橋の直下の民宿に泊まって、名物・松葉カニを頂いた。覚悟を決めて、過去最高にリッチな一晩に挑んだ。
d0065332_2285066.jpg
d0065332_22113946.jpg金色に輝く松葉ガニ。食べ物とは思えないほど、ディテールがすばらし過ぎる。貧乏性の小生、お腹がいたくなりそうだった。
d0065332_22185089.jpg部屋から餘部鉄橋を望む。列車が通るたびに、室内にいても、ガタゴトと轟音がこだました。9時半過ぎに最終列車が通過した後は、朝8時前まで10時間列車はやってこない。銀河鉄道のように最終列車が駆け抜けていった後は、日本海の荒波の音だけが残った。



さて、手痛い出費を覚悟の上で餘部の街に泊まったのはカニ…だけじゃなく、たった1晩だけでも、餘部の風景に寄り添いながら、住む人と話してみたいという衝動からだった。

夜に宿の人が、橋のことを語ってくれた。
「前は架け替えてほしくなかったけれど、街の人たちはみんなもう諦めてしまいましたよ。今は早く工事が終わってほしい。」
サバサバした語り口だった。

この橋を失うことは残念ですまされる話じゃない。餘部鉄橋には目に見える「頼もしさ」があって、目には見えない「親密さ」があることを感じた。我々が胸を張って、この時代の遺産として残せる数少ない遺産であって、どんな理由があったにせよ、守られるべきだった。
はたして、今の世界にこれだけのものを残す器量があるんだろうか。土木の人間が啓蒙者としての役割を果たしきれなかったこと、私達の世代がこの橋の議論に間に合わなかったがひどく悔しい。せめて架け替えが終わるまで、何度か訪れながらこの風景を胸に刻みこみたい。


d0065332_22202924.jpg

[PR]
by neko1dozen | 2009-01-01 22:48
倉吉の街並み (鳥取県倉吉市)
骨やすめ、山陰のまちあるき、一眼の練習、ボーナス散財と、多目的な旅をしてきた。
今回から計3回くらいで、この冬の旅をレポート。まずは倉吉から。

d0065332_322549.jpg倉吉の街並み
(鳥取県倉吉市)

d0065332_41386.jpg

白い土壁、堀川、赤い瓦の組み合わせがなんとも美しかった。店内へは、堀に架けられた石橋を渡って、アプローチする。島根名産の石州瓦を思わせる赤い瓦や、店内で売られている鯖のへしこ(福井名産)あたりからは、地域文化のゆるい繋がりみたいなのを感じさせられた。

d0065332_4104987.jpgd0065332_4123982.jpg
d0065332_413152.jpgd0065332_434754.jpg
d0065332_45225.jpgd0065332_435996.jpg



d0065332_352161.jpgd0065332_5124562.jpg
d0065332_3522593.jpg倉吉の名物の1つがたい焼き。世にも珍しい、白いたい焼きがあると聞いて食べてきた。
このたい焼きはなんと天然モノ!小生、生まれて初めて天然モノのたい焼きを食べた。白いのは生地に卵が入ってないからかな。薄皮でアンコたっぷり。おいしいかった。(天然モノとは1個ずつ分かれた金型で焼かれたたい焼きのこと⇔養殖モノ)




 倉吉のまちづくりは始まってから10年あまりとまだ若い。第3セクター方式でまちづくりが進められていて、言わずもがな長浜がモデルになっている(店の名前が「赤瓦○号館」なんて、そのまんまだった)。水木しげるロードで知られる境港のエリアと合わせて、これから観光地として伸びていく街だと思う。
 個人的には、今のまだ洗練されていない風情が好きだ。看板とかの手づくり感がふにゃふにゃ漂ってるし、猫はどこでもてけてけ歩いてるし、重伝建地区とその周囲がゆるゆる繋がっていて、マニアックなまちあるきも保障してくれている。
 このへんを、土産屋のおばあちゃんに聞いてみると、「街がとろっとしてるでしょ?」 と笑顔で答えてくださった。街の表現で、「とろっと」って言葉は初めて聞いたけど、すごく分かる気がする。いい街だ。また来よう。

d0065332_414294.jpg
d0065332_4144690.jpg(追伸 本日のベストショット)

街の洋食屋でお昼を食べてたら、この風景が横切ってった。慌てて店を飛び出て、シャッターを押した。手押し車に、背中のモミジマーク。なんて、こった。とろっとした風景を見せつけられた気がした。

[PR]
by neko1dozen | 2008-12-31 04:05
GSDy+KDC+若手有志 合同飲み@名古屋
東京を離れて、名古屋にやってきて。色々な仲間との話をしながら、やらないと!と思ってた仕事をやり終えた。今は安堵との感謝の気持ちで一杯だけれど、もう一踏ん張り。冷静に報告をまとめておこうと思う。

d0065332_23111582.jpg


GSDy+KDC+若手有志 合同飲み@名古屋
「地方から、若手から、できることを考えよう!」とみんなが思って集まってくれたのか、定かじゃない。けれど総勢16名(+居酒屋のおばちゃん)、大阪や東京からも駆けつけてくれた。感謝。そんなわけで東京を飛び越え、土木・建築・環境の枠、社会人・学生の枠もとびこえて、仲間が集まった。(↓当日のスライドより)

d0065332_21422133.jpgd0065332_21425295.jpg

d0065332_21431028.jpgd0065332_21432342.jpg


d0065332_21455654.jpg○1次会(スライド会)
今回、参加者みんなに宿題をお願いした。「自分のしている仕事」「自分の好きな街・風景・モノ」の2つをテーマにスライドを持ち寄り、飲みながら、自己紹介がわりに全員プレゼンしていった。


d0065332_21485728.jpg
仕事のこと、作品のこと、好きな風景のこと、みんなネタが違ってた。誰一人手を抜いてなかったと思う。特に、大阪から来てくれた人達のプレゼンは秀逸で、それも普段激務のはずの人達が妙に凝っていて、おかしかった。


期待以上だったことは他にもあった。
この場所で仕事やったことがありますよ!だとか、もしかしてこの人知ってます?とか、スライドしていると、いろいろな繋がりが見えてきて、盛り上がった。共通の知り合いがいて仲良くなることはよくあるだけど、それだけでなく共通の場所を通して輪が広がっていったことが、我々らしい会だったと思う。大人数で大変だったけど、やってみて本当によかった。


○2・3次会
2次会は一転、砕けた場になった。GSDyのメンバーが元佐々木研のNさんに絡まれたり、有志できてくれたコンサル仲間がGSDyに興味をもってくれたり、と思いきや、やっぱりNさんに絡まれててたり。めちゃめちゃな感じがよかった。
3次会では、再び真面目に。途中から2部屋に分かれて、一方は街をテーマに、もう1方は若手のこれからについてガチで話してた。午前2時過ぎとは思えないほど、真剣なまなざしだった。2部屋に分かれてというのが景観デザイン研究発表会みたいで、なんというのかな、これまたすごくよかったんだ。

d0065332_2384131.jpg


終えて、今思うこと。
今回は地方飲みのようで、地方飲みじゃなかった。これは冒頭と矛盾しているように聞こえる。というのは、いつ、誰が東京や別の地方に行くかもしれない。そんな流動的な集まりだから、みんなで中日ファンになろうとかアンチ東京だとか、変に地方に居直る会にはしたくなかった。幸いにもハングリーな仲間が集い、純粋に今やるべきことを語り合えたと思う。色々な意見がでて、ぶつけあいながらも「しっかりとアウトプットし続けよう」「まずは手を動かそう」という共通認識を確かにもてた。日本の中心地にいる人たちが考えるべきことを、地方の私たちでも考えることができた。すなわちとても東京的な会だったと思う。そんな会にできたことが何よりうれしい。

(余談だけど、VA(土木デザインの現在+コラボレーション)の若手版は是非やってみたい。今も妄想はプクプク膨らんでる)

d0065332_2231678.jpg
遠方より集ってくれたみんな、心からありがとう。コアメンバー、おつかれさまでした。
また集まって語りましょう、つくりましょう。



[PR]
by neko1dozen | 2008-12-21 23:24
セルフビルドの経過観察

1年前。セルフビルドを体験したあの現場の、経過観察に行ってきた。

現場に着くまで、内心ドキドキだった。植えた木が全部枯れてたら…とか、とんでもないセルフビルド公園が完成してたら…とか。模型でプランを見せてもらった分、いろいろ妄想は膨らんだ。行ってがっかりするのが怖くて、なんとか妄想を押さえようとしたけれど、やっぱり妄想してしまった。まったく、やれやれ。



d0065332_0373814.jpg

d0065332_0361886.jpg現地到着。
芝生がしかれ、水路に水が流れ、橋がかかっていた!!
これは… たまげた。。。
d0065332_0383734.jpg水路など敷地造成と石の運搬は業者によるもので、後は住民の手だったと思う。この石の配置とか、あの敷地模型で考えた通りなんだろう。すごいっ。
d0065332_0411145.jpgたぶん、1年前に小生が植えた木。冬枯れしてるけど、しっかり根付いてる。


とんでもない感動で、軽く涙がでちゃった。。
普通の公園だったら、こんな感動しない。冷静に見れば、公園よりもまだ荒地に近いまま。でも、あの日一緒に作業をした住民の方々がここまでつくり続けている姿を想像できるから、ぜんぜん違って見える。まだまだ先は長そうだけれど、きっと完成する日が来る。今度来る時は経過観察じゃなくて、是非また手伝いに行きたい。



土木って、すごいな。最新鋭の工事現場とかもきっと感動するんだろうけれど、それとはまた違う感動に酔いしれてしまった。
[PR]
by neko1dozen | 2008-12-07 00:48
ワークショップの醍醐味。

今回のワークショップはめっちゃ楽しかった。

とあるワークショップ運営業務にて。普段のワークショップからスピンオフして、親子参加のイベントを開催した。親子で小物づくりをしてもらう企画だったけれど、親の方が子供そっちのけで小物作りに夢中になってしまった。これは誤算。結果、小生たちの業務は育児放棄された子供たちの相手をすることになった。とりあえず手当たり次第、抱っこしまくった。
こんな小生だけど、子供にはモテる。昔は苦手だったけれど、最近、茶道の先生のお孫さんと遊ぶせいか、喜ぶ抱っこの仕方だとか絵のほめ方とか、子供の喜ぶツボが大体分かってきた。特に5歳以下の女のコは、はっきり言ってチョロい。

でも、帰り際。ある女の子に、
「また、お兄ちゃんと遊びたい。」と言われたのが、たまらなくうれしくて、
「公園ができたら、一緒に遊びに行こうか。」って、思わず答えてしまった。

うなづく姿が愛らしかった。いや、変な意味じゃなく。



イベント自体も好評で、大人の方も楽しかったぁ~と笑顔で、みんな帰ってくださった。あまり前例がなくて、社内的にもてんやわんやだったけれど、大成功だった。イベントを仕切った上司・先輩と胸をなでおろした。帰りに飲んだコーヒーが美味かった。

やりがいのあるワークショップって、そう多くはない。
根本的なトコはまだ変えられないから、ファシリテーショングラフィックとか広報誌づくりとか、資料のレイアウトだとか、小手先のところでしか戦えない。でも、少しずつ成果らしきものは出てきてて、ムードが変わる時を感じたりする。

大学時代に頑張ってたことを活かすことを、まだ小生は諦めてない。表現の多いワークショップはその好機だ。来週は模型でもつくってみようか、なんて上司の言葉に、いよいよこの日が来たかと胸を躍らせている。
[PR]
by neko1dozen | 2008-12-01 00:04
郡上八幡で聞いたこと。
「年に何回か通うくらい、好きな街をつくったらいい。」

郡上の夜、酒の席で地元の役人の方に言われた。その方はMr.郡上ともいうべき人で、水路をはじめ、この街の風景の計画・設計に長く携わられている人だった。この方なくして今の郡上八幡はなかった、といっても過言じゃないはずだ。
その方が手がけられた「やなかの小経」では当初、地域の人々にデザインが中々理解してもらえず、この方一人で水路を掃除していたのだという。プランナー・デザイナーとして、ここまで風景を背負える覚悟ったらない。

小生をはじめ、若い世代の言葉にリアリティがないのは、技術力だけではなく、覚悟がないからであって。風景に対して、ひけた腰なんだと思う。風景と戦っている人や街を見て、弾の当たらないところで「憧れる」だけでは何とも情けない。

冒頭の言葉はその覚悟のなさをズバリ指摘していて、柔らかい郡上弁で包みこまれながらも、とても鋭かった。この他、心に残った言葉を書き残しておきたい。
・自分は新しいものを作っているんじゃなく、かつて当たり前のものとして郡上にあったものを作り直してるだけ。
・(郡上の街で)ユニバーサルデザインやバリアフリーをすべて満そうとしたら、いいデザインなんてできない。デザインを分かってもらうまで、粘り強く説得した。
・犬のおしっこみたいに自分のにおいを残そうする設計者がいる。そうではなく、使い手の立場になってデザインすることこそが、デザイナーの作法だと思うな。

d0065332_0301124.jpg
d0065332_0225741.jpg
d0065332_0243415.jpg
秋の郡上城
d0065332_024481.jpg




さて、小生は自分の街をどこに作ろうか。やっぱり長野だろうか。
[PR]
by neko1dozen | 2008-11-15 22:43
08/11 (スイス、シュターデルホーフェン駅)
d0065332_02535.jpg
シュターデルホーフェン駅@スイス・チューリヒ

設計 サンティアゴ・カラトラバ


d0065332_0415060.jpg
d0065332_042437.jpg
d0065332_0421741.jpg



白くないカラトラバは初期に3作品あって、いずれもスイスでつくられている。シュターデルホーフェン駅はのうちの1つ。コンペで1等となり、一躍彼の名を世界にしらしめた。
チューリヒ近郊にあって、中央駅から東へ2つ目。(誤解を恐れずに言えば)東京の中野駅や、名古屋の金山駅あたりの位置づけだと思う。スイス国鉄のカラフルな電車が頻繁に行き来してた。量感あるコンクリートと繊細な鉄骨の組み合わせは、適材適所という言葉の通り。納まりも丁寧だった。駅の地下の打ち放しコンクリートの空間には、店舗が軒を連ねていて、それがまたリッチで、地下街<エキチカ<<<シュターデルホーフェン駅といった具合。日本じゃできないことだなぁと、この地下空間を一番羨んだ。

カラトラバ。建築家、構造家、彫刻家、画家… 手短に言ってしまえば、天才。
だから、思わず妬んでしまうのかな。小生を含めて、身の回りで素直に好きと言う人は少ない気がする。「カラトラバの橋は日本には合わない」とか「近年の作品はディテールが雑だ」とかみんな色々言う。けれど、結局みんなカラトラバが好きなんだと思う。いや、大好きだ。

詳しい人に聞いてみると、広島平和大橋の歩道橋コンペにカラトラバが参戦を検討中なんだとか。もしそうだとすれば、どんなプランをひっさげてくるのか楽しみでしかたない。
[PR]
by neko1dozen | 2008-11-03 01:16
足助町/香嵐渓
木曽駒ケ岳の帰り、ふらりと立ち寄った。

d0065332_09066.jpg足助町
(愛知県豊田市)
d0065332_092497.jpg
d0065332_0105827.jpg
d0065332_094119.jpg街内各所にあるハリボテ人形。でかい。
d0065332_0114698.jpg
謎のカラクリ小屋
人が通ると勝手に動き出すカラクリ。結構本格的だけれど、手づくり感があふれてて、思わず笑ってしまった。どこかに赤外線のセンサーがついているはずなんだけれど、とうとう見つからなかった。(相当試行錯誤して、上手いこと隠したんだと思う)




古い宿場町の面影を残す家々と、昭和的な面影を残す商店街とかが、割とごっちゃに共存してた。定番の写真スポットを除いてしまうと、見栄えがする場所は少ない。
でも、歩いていて面白かった。手作りのベンチだとかヘンテコなハリボテだとか。決め手は出し物小屋。これはふきだした。いい意味で学校祭レベルのクオリティ。ここのまちづくりは楽しそうだ。

伝建地区を歩いていて、コアな歴史地区より、その周りの昭和的な街の方が面白い気がする。狭い路地に猫がのべ~っと寝てたり、どこかの夕飯の匂いが漂ってきたり、丸首シャツ一枚でテクテクご老人が闊歩してたり、あの手のゆるい空気感が好きだ。

d0065332_062472.jpg
香嵐渓
d0065332_064335.jpg(待月橋)
d0065332_071896.jpg
d0065332_08088.jpg


よく知ってる先生と、よ~く知ってる会社が設計した橋を見た。床版の両脇を僅かに持ち上げてるあたりだとか、橋脚のはつり方だとか、吊りピースを内側に納めてるあたりだとか、あの紫色の橋を思い出してしまった。

やることはやった。でも、それ以上がない橋。大変失礼だけれど、正直な感想。足りないのは一体なんなんだろう。
[PR]
by neko1dozen | 2008-10-26 21:31


街と山と猫と        おいしいごはん
by neko1dozen
フォトログ
タグ
(145)
(120)
(106)
(82)
(81)
(49)
(49)
(40)
(33)
(29)
(29)
(23)
(22)
(22)
(6)
以前の記事
2013年 02月
2013年 01月
2012年 11月
2012年 09月
2012年 08月
more...
その他のジャンル
ブログジャンル
画像一覧