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程陽村の景観デザイン(後)
ずいぶん日が経ってしまったけれど、後篇。
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ありのまま、ではない。
施されたデザインは、周囲の自然や人々の生活の風景と見事に溶け合い、1つの親密な風景を形づくっていた。馴染みすぎて、どこまで手が入っているのかも分からなかった。


当地の人に聞けば、ここの景観整備が行われたのはごく最近のことらしい。中国政府の新農村建設計画という計画によって進められたという。農村の生活向上と生産向上を含めた、総合的な開発という説明だけれど、この村を見る限り、農業の近代化や効率化への強い志向は見られない。計画の大味さや画一的な印象もなく、唯、美しい風景を残すという目的だけが忠実に実行されているように感じ、よくも悪くも怖いことだと小生は思った。まぁ当地の人々は幸せそうに暮らしているように見えてほっとしたし、冒頭の沈水橋周辺の空間はとてもすばらしかった。

もう1つ、現地で知り合ったJAICAの青年協力隊の方からこんなことも聞いた。今、JICAでは建設関係の技術者、特に文化や景観の知見をもった技術者を強く求めているらしい。というのも、それらの知見をもった技術者が世界中で不足しているのだとか。 

海外の設計の仕事… これまで小生は、立ちくらみがしそうな新興諸国の都市開発か、あるいは灌漑や井戸掘りのような、生きるか死ぬかのインフラ整備のような両極端なイメージをもっていた。でも今はそればかりではないようだ。それはきっと魅力的で、確信をもって向かい合える仕事なんだろう。今の日本国内では成しえないこともたくさんできるんだろう。
小生の人生とは重なりあうことはないかもしれないけれど、これには強い共感を覚えた。
by neko1dozen | 2010-09-18 01:02
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