大学のデザイン演習のTAの機会を頂いた。
課題は大学キャンパスの修景デザイン。演習は全2回、前半は設計コンセプトの審査、後半は模型を使った具体案の発表というプログラム。今回はその前半、面接形式で学生に設計コンセプトをプレゼンしてもらい、それに対してアドバイスをしていった。 熱弁を振るうD先生 (腰の具合はよくなられたみたい) 学生はおよそ70人!先生と手分けして、全員にアドバイスをしていった。 小生が学生にアドバイスしてもらってるみたいに見える。 参考として、様々なコンペ作品や、模型写真を持ち込んだ。初めてなのか、みんな食い入るように見てた。こんなの絶対無理、作れっこない!とかいいながらも、ワクワクした、いい表情してたな。 楽しかった。やっぱり楽しかった!学部2年生が対象ということで、与えるべきアドバイスはプレゼン、ランドスケープ、模型、言葉使い・服装?とたくさんある。ランドスケープと言葉使いは、小生もアドバイスできる身じゃないので、大学時代に人から教えてもらった言葉を借り、事例写真をiPhoneで見せたりして、なんとかなった。ザイオン、west8、ギュフタフソンとか、なんとも懐かしい名前が出てくる。 一方、学生のプレゼンは人それぞれ。グーグルマップやスケッチアップなど、小生の頃にはない表現も見られて面白かった。あと、学生の服がチャラチャラキラキラしてて若いなー、あの頃小生が着てた服は一体どこにいってしまったんだろう、としみじみ思った。 さて、 「コンセプトは必要ですか。」 そう聞いてきた学生がいた。その学生は今ある雑多な工作物を除き、かわりにベンチとテーブルを置くという簡潔なプランを描いていた。可能性が見出せないキャンパスの庭を「今よりもマシ」にするだけなのだからコンセプトは必要ない、という主張だった。 これはまさに自分が学生時代の演習で感じていたことでドキっとした。いきなり強烈なスマッシュを打ち込まれた気がして、上手く受けられなかった。なんとかバックハンドで打ち返したけれど、果たして相手のコートに落ちたのだろうか。 答えはなんとなく見つかっていても、上手く言葉で説明できないことが多い。 景観やランドスケープの基礎知識とともに、このあたりの弱さが見えた。次回は来週、今回以上の球がパンパン打ち込まれる気がする。しっかり予習復習して、楽しいゲームにしたい。
by neko1dozen
| 2010-12-10 00:41
|
|||||||
ファン申請 |
||