部屋でファイル整理をしていたら、あるヒアリングシートが出てきた。それは、偶然にも1年前、仕事で使ったヒアリングシートだった。
昨年の今日、僕は小さな港町にいた。国が進めている「新しい公共」の取り組みを取材する仕事があって、その港町の漁業組合長にヒアリングをしていた時、建物がゆらりと揺れた。程なくして、サイレンが鳴り、港も閉鎖されるというので、ヒアリングは打ち切られ、港を追い出されてしまった。真っ暗な三河湾の海と、「東北の街がぐしゃぐしゃだ」という組合員の重たい声が、目と耳に焼き付いている。 後半部分が白紙のヒアリングシート。 ずいぶん遠いことのように思える。あの日まで考えていたことと、あの日から考えていることは違うし、あの日から考えていることも日々変化してきた。自分の意識の変化が断層みたいに積み重なって、余計に1年前との距離感を生んでいる。仕事やプライベートの変化もあった。28歳の小生にとって大切なことは、自分が考えてきたことを忘れずに留めては引き出して、明日の考え方を紡いでいくことなんだろう。 blogで何を書けばいいのか分からない時期が長かった。けれど、改めて書いていこうと今日思った。できる限り細かく、正確に。 ちらかった部屋と仕事を片付けた後、栄に出かけ、久しぶりに本を購入。 堀部安嗣の建築 環境デザイン講義/内藤廣 本を抱えて、いつもの喫茶店へ。3日前に子猫が3匹生まれてた。 小さすぎる!猫みたいな形をしたネズミといった印象。 ついこの前まで子猫だったのにな。大きくなった。 猫と戯れてたら、結局、本は読めず。 夏が来る前にこの街を出ようと思ってると、マスターに明かした。いい決断だと思うよと、マスターは言ってくれた。名古屋に来て、この街に住んでから4年間、マスターには本当にお世話になった。何か返してから、この街を出たい。
by neko1dozen
| 2012-03-11 21:29
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