人気ブログランキング | 話題のタグを見る
A bientôt
話が前後してしまうけれど、16日、バレエを見てきた。

演目はA bientôt(アビエント)って作品で、今日がその初演だった。バレエ団オリジナルの新作ということで、オーケストラ、ダンサー、舞台芸術と、相当気合が入ってるということを聞いていた。ただ初演前日、オーケストラとバレエ団が喧嘩になって、解散になったなんて裏話も聞いてたので、ちょっと不安になる。
一方、今回も妹は運良く役をもらえたらしく、兄としてはうれしい。小生一家、期待の星のために、とっておきの差し入れを持参して渋谷Bunkamuraへと赴く。


正直言うと、前回の「くるみ割り人形」の公演で、危うくトビそうになった小生、今回も眠くならないか不安だった。寝むくなる、というと不謹慎にも思われるかもしれないけれど、初めて見に行った人は大抵そうなるものらしい。というのも、バレエにはセリフはないし、舞台は夢に現実にと次々と変わる。おまけにストーリー以外の振り付けまで入ってくるものだから、一見さんはどうも取り残されて、気がつけばまぶたの裏側を見ていることになる。バレエというものは、あらすじや幕の構成を知った上で、頭の中のそれをトレースしながら、楽しむものらしい(極めて、最近知る)
結果からいえば、今回は最後まで正常に意識を保てた。小さいけれど、これは偉大なる一歩。

A bientôt_d0065332_3461358.jpgというより、予想以上に面白かった。登場人物の主従関係がはっきりしていてストーリーを追いやすかったし、アクロバティックな踊りもあって熱が入った。草刈民代を生で見れたことにも感動だったし、肝心の我が妹も、大切な役回りをそつなくこなしていて、ほっとした。


今回の公演で、特に強く印象に残ったのが舞台芸術だった。照明効果や演出もずいぶん派手で、バレエっていうクラシックなイメージを感じさせなかった。
そもそもバレエはオペラから派生して生まれたのが16世紀、クラシックバレエの誕生は19世紀の後半って、生まれたばかりの芸術と聞く。(演じ得る劇場の確保という視点から見れば、建築史なんかとの対比もおもしろいかもしれない) バレエは今の時代とともに変化していく、成長期の芸術なんだろう。妹の成長を見守りながら、これから勉強していきたい。



前にバレエの記事を書いたとき、方々からいろいろな反応をもらった。予想以上に、意識って高いみたいだ。今回は新作ってことで一人だったけど、また6月に公演が東京であるので、行きたい人があれば、お誘いしたい。
by neko1dozen | 2006-03-18 04:30
<< YAMABU-卒業旅行 vol.1 4年後の― >>


街と山と猫と        おいしいごはん
by neko1dozen