風色春旅2006 vol.1
○神島 さて、神島。 この島、何が面白いって、 抜群に、町並みだった。 色も強烈だし、 階段や路地だらけ。 ちょっとレトロに、 散在する謎アイテム。 さながら日本版、イスラム都市。 ここには旅行者はまるでいないけど、いたるところで街の人達と出会う。 振り向き、おばあちゃん。 田舎度のバロメータは、あいさつだ。あいさつが返ってくれば、すなわち田舎。わかりやすい。 さらにド田舎になると、世間話が始まってしまう。そのことを、この島で知った。 街の俯瞰景 まぁ、のどかな島だけど、 猫達はお盛んだった。春だしね。 猫がやたら多い。そのたびにファインダーを向ける。メモリーを一枚使い果たしたところで、キリがないことに気がつく。 ちなみに、この中に4匹いる。 灯台(日本最古の電気式灯台) この周りも猫だらけ。 監的硝(史跡) 『潮騒』のクライマックスシーンはここ。 絶妙な光の感じ。遠く、光の教会/安藤忠雄を思い出す。 その階段をのぼった先には、 伊勢湾の絶景 島北側の煩雑な町並みにたいして、南側は自然があふれてる。 浜に漂着した靴と、その先の大岩。この後登る。 (そこに岩がある限り、登らないわけにはいかない) 深い岩間に波が打ちつける。吸い込まれそうで、怖い。 カップルでいちゃつくのには、もってこいの場所だ。キャッキャすれば、いいじゃない。 犬をかわいいと思ったのは、ひさしぶりだった。 ようやく1日目が終わろうとしてる。 今夜の宿には、屋根がある。すばらしいことだ。 お金がないので素泊まり。ささやかな今夜の夕食のために、宿の女将さんにお湯をお願いした。そしたら、見かねたのか、山掛けご飯をくださった!!事の他、感動してしまう。温かい。ほんと、心を温められてしまった。 また、この島にきたわけ(そもそも、旅で同じ場所を2度訪れることって少ない) 実は、前来た時に雨に打たれている僕達(その時は2人だった)を、漁師の方に助けていただいた。金髪の友人に貧相な格好の僕。都会のやさぐれた僕達に、ずいぶん親切にしてくれた。 そのお礼をしたいとともに、その漁師さんが言った「今度来た時は、オレの船に乗せてやる」って言葉を真に受けて、今回やってきたわけだ。 結果を言えば、その漁師さんには会えなかった。そもそも、名前はおろか、今じゃあ顔もうまく思い出せない(われながら、よくも会えると思って来たものだ) 海の男になれなかったのは残念だったけれど、女将さんのやさしさにも触れちゃったし、新たな出会いにも恵まれた。やっぱり、いい島だった。 (翌日、朝一の船で本州に戻る)
by neko1dozen
| 2006-04-01 16:35
|
|||||||
ファン申請 |
||